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DISCO 1
DISCO 2
DISCO 3
イヴァン・リンスがノエル・ホーザのソングブックをリリースすると聞いた時、その2人のスタイルの違いにいささか困惑したのだが、そこは流石レーベル・オーナーとしてのイヴァンの仕事、原曲の持ち味を決して壊す事無くシンプルなアレンジで包み上げ、トリビュート作として、そしてこれから数十年のノエル・ホーザの模範演奏として歴史に残る作品として上手くまとめ上げた。ひとつ残念なのはこの企画でレコーディングされた幾つかの曲がボーナス・トラックとしてヴィヴァ・ノエル・ボックス・セットにしか収録されてない事。せっかくだからバラ売りしてよ〜。
多感な10代前半からプロとして音楽活動をはじめたというノエル・ホーザ。酒とタバコが手放せなくて、ボヘミアン的生活を何年も続けたあげく、不摂生がたたって26歳で亡くなったそうだが、60年経った今でも彼の曲は愛されつづけている。理由は、軽妙洒脱な歌の向こうに、大衆居酒屋に集まる、平凡だが魅力的な人々を、飽きずに見つめるノエルのあたたかな視線を感じるからだ。イヴァンの歌も、同じようにあたたかい。洒落っ気ではちょっと負けてるが、多数のゲストを招き、一曲づつ丁寧に歌う、そんなイヴァンのまじめな姿勢は、感激ものである。
●サンバ世界への突破口に
キャッチーなメロディーにユーモアとペーソスノエルとパートナー達によって作られた曲の数々は作られてから60年以上経った今でもキラキラと輝いている。そしてこのアルバムは 多彩なアレンジと沢山のゲストを迎えてその曲の良さを引き出すのに大成功している。ボサノヴァからブラジル音楽に入ってそろそろ違うのも聴いてみたいと思ってる方、彼の曲ならとっつきやすいかも。イヴァン・リンスの勇気と労作に感謝。まずはvol.1から、3枚ボックスセットもお買得。
このアルバムが発表された頃のインタビューでイヴァンは、まだ知られていないノエルの・ホーザの曲がたくさんあるんだと語っていた。その言葉のとおり、ここには余り馴染みの無い曲が多くおさめられている。どの曲も小粋なセンスに彩られたノエルらしい愛らしい曲ばかり。イヴァンも普段のシャウトする歌い方をせずに力の抜けた脱力系歌唱でとぼけた感じを出している。適当なタイミングでゲストが登場したり、ちょっと趣向の違うアレンジが施されていたりして2枚分飽きさせない仕掛けも頃合。1曲ごとにイヴァン自身のコメントが書かれているので、曲のプロフィールを知りたい人は読んでみましょう。小野リサも歌っていた「Palpite Infeliz」が、ウィルソン・バチスタとの喧嘩の最中に作られた仕返しの歌だって知ってた?