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text by 《DINO》


ODEON
ロベルト・シルヴァの「裏山を下りながら」というシリーズ。第1・2集が昨年CD化され、今年に入って第3・4集がCD化された。どちらも、メタ・カンパニーから日本語解説付で出されている。
ロベルト・シルヴァは1920年生まれで、10代の頃からプロの歌手として活躍していた人。40年代後半に、シロ・モンテイロとコンビでラジオ出演をしてサンバ歌手として知られるようになった。
この4枚のアルバムは、30〜40年代のサンバを中心に60年頃に録音されたもので、ブラジルではずいぶんヒットしたらしい。ロベルト・シルヴァは、良い声でストレートに歌う人で、まぁ個性には乏しいけれど、曲の魅力をストレートに伝えてくれるクルーナー系の実力派。当時最高の伴奏陣をバックに、実に軽やかに歌っている。
その伴奏陣というのが、後にカルトーラのアルバム等で素晴らしい演奏を聴かせてくれた、アルタミロ・カヒーリョ、ハウル・ヂ・バロス、ヂノ、メイラ、カニョート、マルサウ、ルナ、エリゼウといった人たちらしい。
アルバム製作時でさえすでに懐古的な企画だったはずなのに、今聴いても実に新鮮で古びた感じがしない。30〜40年代の曲は、SP盤からの復刻ではさすがに音質的にもきついものがあるし、アレンジも古くさく聞こえるが、これなら大丈夫。これからサンバを聴いてみたいという人にもお勧め。
ちなみに、ロベルト・シルヴァはまだ健在で、人気シリーズ「カザ・ヂ・サンバ」の第2集でフェルナンダ・アブレウとデュエットしています。
