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text by 《DINO》

SOMLIVRE / 2001
ゴンザギーニャが不慮の事故で亡くなって、はやいもので今年で10年になります。それにちなんだのか、永らく廃盤になっていた素晴らしいアルバムが再発されました。まさに彼が亡くなったその年、1991年のライブ。
彼にとっては、2枚目のライブアルバムになりますが、発売を予定して録音していたものでは無いようです。ブラジルを代表するような大物アーチストになってからも、ブラジル全土を廻り積極的に演奏活動を行ない、人々向かって歌い続けるスタンスを保ち続けた彼の普段のライブの様子がひしひしと伝わってきます。まるで一人ひとりの聴衆に語りかけるかのように歌うゴンザギーニャ。聴いていると、ステージと客席の間の親密な空気に自分も包まれているような気になってきます。バックにはジョタ・モラエスのバンドが入っているのですが、まるで全編弾き語りのアルバムを聴いたような印象を受けます。実際、初めて聴いたときにはしばらく弾き語りのアルバムだと思い込んでいたくらいです。
数々のヒット曲や、父ゴンザガァンの曲、そしてひょっとしたらこの後の新しいアルバムに収められたかもしれない曲。それらが、彼の声に乗ってこうやって地球の裏側にまで届いていることを彼も喜んでいてくれることでしょう。「歌」の力を信じるすべての人に聞いてもらいたいアルバムです。