| 特集 | 気侭音盤批評 | 名曲アルバム | ||
| インタビュー | Boato do MPB | ご意見・お問合せ | BBS |
text by 《DINO》

UNIVERSAL / 2001
ネイ・マトグロッソの新作は、なんとカルメン・ミランダのレパートリーを集めたもの。意表をつく企画のようでいて、最後までエンタテイナーとしての人生を全うした歌姫の後を継ぐのは結局のところネイ様が最適であったのかと気付かされてしまう、まさに生まれるべくして生まれた作品。痛々しい芸人の人生をたどるのではなく、あの時代の生き生きとした大衆音楽を今によみがえらせている。
バックには、いつものレアンドロ・ブラガ、ゼ・ノゲイラに加えて、ジョアン・リラ、マルセロ・ゴンサルヴェス、ルシアーナ・ハベーロ、マリオ・セヴィ、ゼ・ダ・ヴェーリャ、マルコス・スザーノとサンバ〜ショーロの達人が脇をがっちり固めている。ともすると渋めが信条になりがちなショーロ系のミュージシャン達もネイのバックともなれば、華やかでゴージャスな演奏を繰り広げていて聞き応え充分。
ブックレットに使われているイラストは、名サンビスタであり、画家としても有名なエイトール・ドス・プラゼーリスの作品。アフロ大衆文化の香り高い素晴らしい作品を多く残していて、ネイがこの作品を通じて描こうとした風景はまさにこのような世界なのだろう。
カルメン・ミランダのある種過剰とも思えるサービス精神は、そのままネイ様に受け継がれている訳で、そうなれば期待するのは次のライブ。巨大なバナナとネイ・マトグロッソ。