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text by WILLIE WHOOPER
ブラジル音楽界で奇人変人と言えば誰しもがジョアン・ジルベルトを筆頭に挙げると思うが、同じジョアンでもジョアン・ドナートの存在を忘れてはいけない。あまりの行動の不可解さにプロモーターやレコード会社のスタッフから煙たがれ、やがて相手にされなくなり遂には引退同然の生活を送っていたのだが、1994年小野リサとの共演作が評判となると仕事の依頼が少しずつ入るようになり再びシーンに舞い戻った。昨年はトム・ジョビンに捧げた新作や、念願のソングブック(なんと3枚!)のリリースを果たし絶好調男の名を欲しいままにした。今回は、そんな彼の代表曲であり、合衆国のミュージシャンもよく取り上げる名曲「AMAZONAS」の数々を紹介しよう。
アメリカ合衆国に渡ったドナートはクラウス・オガーマンの手により第2のトム・ジョビンになる事を命じられた。ストリングス入りの豪華なオーケストラによる演奏。木管楽器とピアノの旋律が美しい。
この作品でドナートは初めて歌声を披露。歌嫌いの彼をマイク・スタンドに向かわせたのはマルコス・ヴァーリとアゴスチーニョ・ドス・サントスの仕業。この快挙にトム・ジョビンも歓喜したとか。
目下最新ヴァージョン(かな?)。歌うはヴェロニカ・サビノ。一昨年の来日(2回目の「ゲッツ・ボサノヴァ」。みんな覚えている?)も記憶に新しいが、ベスト盤も出した事だしそろそろ日本でもブレイクして欲しい一人。
クインシー・ジョーンズばりのビッグ・バンド・スタイルによるオーケストラ・サウンド。山野目指してる学生もたまにはこんなレパートリー加えてみたら上位入賞できるかも?
「サマー・サンバ」の大ヒットにより一躍時の人となったワルテル・ワンダレイ。ヴァーヴ・レーベルでの最終作にあたる本作は、プロデュースにプレスティッジのエズモンド・エドワーズを迎えて製作された異色作。
合衆国で長期間に渡り演奏活動をしていたドナート。彼の人脈はブラジル音楽界だけでなく合衆国内のラテン・ジャズ界にも繋がっている。この作品は西海岸ラテン・ジャズの雄、カル・ジェイダー・グループによる演奏。アレンジはジョージ・デューク、プロデューサーはアイルト・モレイラ。カルは珍しくグロッケンをプレイ。
昨年惜しくも亡くなった盲目のピアニスト、マンフレッド・フェスト。アメリカ西海岸の名門ラテン・ジャズ・レーベル、コンコードに遺されたこのアルバムではラテン・マナーによるライトなブラジリアン・ジャズ・スタイルで演奏。
ドナート本人をゲストに迎えた小野リサの94年作。この作品がきっかけとなりドナート再評価のムーヴメントとなった。そういえばリサ嬢、数年前の某雑誌で「QUEM E QUEM」をフェイバリットに挙げてました。